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日常とかイベント情報とか更新状況とか。なんでティダスコ流行らないのか知りたくて生きてる感じ。そんな感じ。
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蒼穹の海の色と、潮の香り。頭の中にある最も奥に眠る記憶。
白い石垣の建物に、水平線の向こうまで照らす灯台の光。
こっそり部屋から抜け出して、海辺の砂浜でみんなで花火をした。初めて持ったライターは、自由に炎を出し入れできる、魔法の道具のようだった。
焦げる匂いと、色とりどりの火花の記憶。
それはやがて、銀色の刃へと姿を変えた。すらりと長い刀身は、鏡のように澄んでいて、それに映るまだ幼さが残る少年は、鋭い目つきで剣を見つめていた。剣は重かった。
強がることしかできない弱さ。
一人きりの劣等感。
希望の見えない未来への不安。
それを振りはらうかの如く、剣を空へと突きあげる。風を切るように振りおろした瞬間に、右手でグリップを握りなおして、銀色の剣、ガンブレードのトリガーを引いた。
 
足もとが抜け落ちるような感覚に身体を震わせて、スコールは眠りから覚めた。
妙な夢を見ていた。つい数秒前のことなのに、夢の内容は思い出せない。上半身を起き上がらせると、着ていたシャツのボタンを上から2つ外した。胸にはじんわりとした汗が滲んでいた。手を滑らせて胸に当てれば、指先の冷たさが心地よかった。
最近よく同じ夢を見ているような気がする。起床時間はまだ先だというのに、目は冴えきっていた。
ベッドから降りて窓を開けると、まだ明けぬ夜の風が入り込んできて、白いカーテンとスコールの髪を優しく揺らした。全くの無臭で、どこか人工的な感じのする風は、数十キロ先に位置する風力エネルギー研究所から町中に張り巡らされたパイプを通って運ばれてくる。赤や緑といった原色に彩られた透明のパイプは、体中に張り巡らされている血管のようだった。街には自然というものが感じられない。鉄筋でもなければ金属でもない素材で作られたビル群が広がっていて、窓を彩る光が全て消えることなどありえなかった。遠い空の向こう、無限に連なる作られた世界を、サーチライトの光がまっすぐに照らしていた。
 
エスタの夜明けは、まだ遠い。
 
 

 
スコールが私立の兵士養成学校であるバラムガーデンに入学したのが、12年前。そこで基本以上の学力と、戦場に出ても十分活躍できるほどの戦闘能力、そして今の時代では廃れてしまいつつあるガンブレードといった特殊な剣の扱い方を身につけ、特殊部隊のSeeDになったのが丁度1年前。
幼少期から17歳までを、同じ孤児院で育ってきた仲間と共に、ずっとバラムガーデンで過ごしてきた。SeeDの任期は二十歳までだから、あと3年はこのガーデンで過ごし、派遣先から与えられた仕事をこなしながらも、将来自分は何ができるのか。その答えを探していくつもりだった。

エスタ国の大統領を担う男、つまりはスコールの父親であるラグナの側近に派遣を命じられてから、ガーデン以外で暮らす生活が始まった。
大統領の息子という事は隠して側近になったわけだが、エスタのエリート兵士たちに交じっての生活はとても優遇されたものだった。
大統領官邸のすぐ隣に設けられた護衛兵使用の別館は作りも豪華で、もちろん兵士一人一人に個室を設けられていた。
何不自由ない生活は、バラムガーデンと同じだった。だが、常に想像の斜め上をいく行動をする大統領閣下を守るというのはやり甲斐のある仕事だ。成り行きに身を任せて大統領になった男だというのに、どういうわけか人望もかなり厚い。
最近では、たまに時間をとっては、大統領としてのラグナでは無く、父親としてのラグナとの会話の時間も作ってくれた。
もう埋められることはないと思っていた過去が、少しずつ修復されていく様な気がして、それが少し不思議で、少し嬉しかった。
けれど、最近見るあの夢のせいで、いつからかスコールはある思いを抱えるようになっていた。
 
早朝、護衛団の朝会を終えた後、スコールたちは団員専用の食堂へと向かった。空いていた窓側の席に座ってスープに口をつけていると、騒がしかった食堂内が一瞬にして静まり返った。配給場に並んでいた団員が姿勢を正して敬礼をする。それを見た食事をしていた団員達もガタガタとあわてた様子で立ち上がり、敬礼をする。食堂へと入ってきた大男の姿を見て、スコールも手にしていたスプーンを静かに置くと、椅子から立ち上がった。男はゆっくりとした歩みだったが、歩幅は普通の男子よりもずっと広く、目の前を通り過ぎるたび敬礼したままの団員が肩を強張らせる。
男はまっすぐにスコールのもとへ歩み寄った。目の前に立たれて、スコールは他の団員と同じようにお手本のような敬礼をした。
ここまで無表情だった男の顔がスコールの目をみると、ふっ、と柔らかくなった。男が無言でうなずくと、スコールは姿勢を元に戻した。男がスコールの食事が乗っているトレイを指さす。スコールの顔をじっと見つめた後、今度はその指を天井に向けた。スコールの近くに立っていた団員が、天井に目をやる。そこには空調機のプロペラが回っているだけで、他に何も無かった。
「・・・了解しました」
スコールの言葉に、団員たちは注目した。男は頷くと、踵を返してまたゆっくりと出て行った。
張り詰めていた空気が糸を切ったように、団員たちは溜息を洩らす。そして多くの者がスコールの元へと駆け寄った。
彼らは何事もなかったかのように食事を再開したスコールは詰め寄って、
「なぁ、今のウォードだよな?大統領補佐の!」
「なんだってお前の所だけに挨拶にきたんだ?」
「っていうか、何?何が『了解しました』なわけ?」
口々に質問されて、スコールはめんどくさそうに眉をしかめた。スプーンですくって飲んでいたスープを、直接器に口をつけて飲み干すと、まだ一口も食べていないデザートを残して立ちあがった。
「『食事が済んだら、上に来い』・・・そう言われただけだ」
スコールはそう言い残すと、唖然とする団員たちを後目に食器類を返却場所へと戻して食堂を出て行った。
 
大統領補佐であるウォードは、ラグナがガルバディア兵士だったころからの親友らしい。彼の声を聞いたことがあるものは数少ない。というのも、ガルバディア兵士時代に、敵兵に喉元を切られ声帯を失い今では一言も喋れないのだそうだ。大柄で逞しい体つきは、寡黙なイメージが植え付けられる。だが彼の過去を知る者は「ウォードは明るくてお喋りな奴だった」という。そしてその言葉の後には必ず、「ラグナには負けるが」と付け足されていた。
 
エレベーターに乗りこみ、最上階のボタンを押したスコールは、ただ静かにエレベーター内の電光掲示板を眺めていた。
【本日1030・警備班、戦闘訓練を行う。各自着替えを済ませて正門前に集合れたし】
繰り返される文字をしっかりと記憶していると、エレベーターの扉が開いた。乗り込んできた男は一人。
ウォードと同じく大統領補佐官のキロスだった。中に居るのがスコールだと気がついた途端、キロスはスコールの顔を窺うように挨拶をした。
「元気かな?」
「問題ありません」
スコールが押していたボタンを離すと、エレベーターの扉が閉じた。
「19階を頼む」
「はい」
「最上階へ向かっているということは、ウォードには会えたんだね」
「はい、先ほど食堂で。伝令もその時に」
「少し心配だったんだがね。君はまだウォードの『言葉』が理解できないんじゃないかと。他人の心を読むのは得意なのかな?」
スコールは黙ったまま、わずかにキロスに目をやった。
「『鼻は口ほどに物を言う』と言うしな」
「・・・・『目』、では?」
「そう。それが正解だ。でもラグナ君はそう言うんだ。ウォードの『言葉』を鼻で理解しているらしい。確かにウォードは照れたり恥ずかしがっているとき、鼻を膨らます癖がある。ラグナ君のでたらめなことわざも、たまには当たるものだね」
「・・・はぁ」
「ラグナ君も嘘をつくときに鼻の頭を擦る癖がある。知ってたか?」
「いいえ」
スコールが一拍置いた後、
「そんな癖に気が付けるほど、私は大統領と親しいわけではありません」
抑揚のない声で、呟くようにそう言った。
チンッという音と共に、エレベーターの扉が開いた。指定した階に着いたのに降りようとしないキロスに、スコールはボタンを押したまま振り返る。
「・・・すぐに気が付けるようになる。君が1番、ラグナに近いからな」
キロスはそう言い残して、エレベーターから降りて行った。
 
ラグナに1番近い――
もちろん、距離的な事では無く、血縁関係の事を指しいるんだろう。
スコールが大統領の姿を拝めるのは護衛任務についた時だけだ。それもボディガードとして選ばれた時に限る。大抵は、大統領が行く先の視察や後方からの援護にまわる為、きちんと顔を合わせて話す事などめったに出来なかった。
ところが最近、ラグナは補佐官の二人を伝令役にしてスコールを呼び出し謁見の場を作ることが多い。
ウォードはもちろんの事、キロスは口にしなかったが、最上階の一室にスコールを呼んだのはラグナだと理解していた。
 
いち兵士としてではなく、大切な客人としてスコールをエスタに向かい入れたい、と。
バラムガーデンに直々に訪ねてきたラグナがそんな事を言っていた。おそらくラグナは『父親』としての時間を作ろうと躍起になっているようだ。それはスコールにとって、困惑のものでしかなかった。
突然現れた父親が、他国の大統領だということですら驚きの事態であるのに、人とのコミュニケーションを苦手とするスコールは、ラグナにどう触れていいのかが解らなかった。
 
エレベーターが行きついた先は大使館の最上階。大統領の執務室と、会議室しか存在しない。いたって静かだった。執務室前に並ぶ4人の警備に止まるように言われたが、スコールが名前を名乗ると、警備の男がすぐに部屋の扉をノックした。中からどうぞー!と軽い雰囲気の声が聞こえて、自動的に扉が開いた。



あげるものもなんもかんも無いので、以前 「オンリーに本出したいんだお!書くお!」
っていきり立っていた時の下書きを唐突にうp
下書きだから改行も特にしない。字もそのまんま。

いきなり始まってびっくりだっただろう。私もだ。
 
このあとは~・・・
エスタの端っこの島に、ザナルカンドって島があって、電波障害のせいで今までエスタ首都と連絡がとれてなかったのです。そんな未開のザナルカンドから一通の不思議なメッセージが。

スコール 「なにこれ」
ラグナ 「スフィアだって。すげーな、こんな映像技術みたことにゃい」

「スフィア・・・」
「視察行ってみっか!」

「一緒に行ってあげてもいいわよ!べ、べつにあんたの為なんかじゃないんだからねっ!
スフィアに映ったブリッツなんちゃらってのが見たいだけなんだからね!」

こう。
そんで二人で視察を兼ねたザナカン旅行に行って、なんやかんやあってティーダさんと出会うわけです。

ティダ 「おッス俺ティーダ!ザナルカンドのエース!」
スコ 「素敵!抱いて!!」


以上。はい解散。

頭の中だと話は出来あがってるのに、うーんうん・・・
何が難しいってブリッツの描写を何回もしなくてはならないということ。
なんかこう、ひたすらティーダさんがブリッツしてるのだけを書いたお話が読みたい。
ないかな、ないよな・・・


 
 
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プロフィール
HN:
フラト 
性別:
女性
職業:
竜騎士見習い
趣味:
ブリッツボール観戦
自己紹介:
ティーダ可愛い!
ティーダ欲しい!
ティーダは弟!  ←今ここ
ティーダ産みたい!




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