日常とかイベント情報とか更新状況とか。なんでティダスコ流行らないのか知りたくて生きてる感じ。そんな感じ。
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ちょっと前から頼みこんでいたイラストが出来上がったと聞いて!

@山都さん
拍手はリンク先の「みちくさ」さんにお願いしますvV
えちゃをしながら「ここはこうして~、そこはこうで~」とか偉そうに注文してごめんねごめんねー!
でも正直ここまで忠実に表現してくれるとは思っていなかったのでメールもらってファイル開いて抜きました。
じゃない、泣きました。
ふらたんかわいいいよおおおおおおおおおおハァハァハァハァあqwせdrftgyふじこlp
フラタニティの刀身がすっけすけだよ///そこが大好きなんで表現してくれて本当に嬉しいです!
こんな神イラストに触発されてちょっと文書いてみたけど短編に乗せるのはどうかなって思ったのでこっちに・・・こそこそ。
あ、ティダスコありきのバツスコ+フラタニティなので、なんじゃそりゃ?って方は
クラウザーバッツ ブラウザバックでお願いします。
@山都さん
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えちゃをしながら「ここはこうして~、そこはこうで~」とか偉そうに注文してごめんねごめんねー!
でも正直ここまで忠実に表現してくれるとは思っていなかったのでメールもらってファイル開いて抜きました。
じゃない、泣きました。
ふらたんかわいいいよおおおおおおおおおおハァハァハァハァあqwせdrftgyふじこlp
フラタニティの刀身がすっけすけだよ///そこが大好きなんで表現してくれて本当に嬉しいです!
こんな神イラストに触発されてちょっと文書いてみたけど短編に乗せるのはどうかなって思ったのでこっちに・・・こそこそ。
あ、ティダスコありきのバツスコ+フラタニティなので、なんじゃそりゃ?って方は
彼は気付いているかしら
その伝わらない愛が彼の心を満たしてくれているということ
彼は気が付いているかしら
その伝わらない愛がしっかりと伝わっていること
日向のテラスに心地よい風がそよぐ。スコールがその美しい刀身に、湿らせた布をかぶせて優しく撫でる。
青い刀身からはほわほわと音を立てずに海の泡のようなものが立ち込めていた。
スコールはあの少女がつくる笑顔を思い出しながら、動かす手を刀身から柄の部分へと登らせる。
すると刀身から浮き出てきた泡がシャボン玉のように青空へと舞いあがり、テラスから出て行くのと同時にパチンと音を立てては割れていった。
輝く太陽の光に掲げてやると、曇りかけていた刀身が透明感を取り戻して、眩しい太陽を海の底の宝石へと変える。
玄関先で何か音がしたのに気がついて、スコールはフラタニティを部屋に残してその場所に向かう。
戻ってきた彼の手には1枚のハガキが握られていた。
スコールがハガキに目を通し、どこか寂しげにそれを眺める。顔をあげると目の前には少女が立っていた。
「・・・・久しぶりだな」
初めて姿を現したあの日から、何度も彼女を思い出してはその剣に触れていた。それでも彼女が人間として姿を現すことはなく、あの日限りの夢だったのでは?と疑っていたが今こうして姿を確認すると、夢でも幻でもなかったことが証明される。
窓辺に立つ少女はふわふわと揺れるカーテンとともに、浅瀬色の美しい髪を揺らせていた。
「こんにちは、愛しい人」
「その呼び方、やめてくれないか?・・・名前なら、知っているんだろ?」
フラタニティに近づきながらハガキを手に窓辺に腰かける。
「風の人からの手紙?」
「その呼び方もやめてやれよ。バッツの名前くらい覚えてるだろ?」
「あなた達の名前を呼ぶのは・・・人間でない私がするには、おこがましい行為なの」
「そんなこと気にすることない。今は、俺しか聞いていないんだ」
フラタニティは少し考えたあと、スコールの隣に座りこみ、そして
「スコール、バッツからの手紙?」
首をかしげて、そう聞いた。
スコールはうなづくと、ハガキをフラタニティへと渡す。
「お前が気に入りそうな場所だな」
そう言って渡されたハガキには美しい砂浜と、青い空、そしてそれを水鏡で映したかのような青い海が広がっていた。フラタニティが小さな感嘆の声をあげると、スコールは彼女の予想通りの反応に目を細めた。
「私の故郷に良く似ている・・・これは、どこかしら?」
「ん・・・タイクーン近海って書いてあるな・・・それにしても、」
「バッツは面白い字を書くのね」
「いつも思うが、癖があって読みにくいな」
絵葉書の下にはバッツの字で、旅をしている場所や、近状報告、くだらないギャグが書かれていた。
バッツはこうして頻繁にスコールとティーダの元へ旅先から手紙を送ってくる。それが途絶えることがないから、スコールはバッツが元気に旅を続けていることが確認できていた。
この前は砂漠、その前は飛龍伝説があるという険しい山、世界でも珍しいとされる黒いチョコボにまたがるバッツの姿を収めた写真が送られてきた。
あてのない旅が得意だと言っていたバッツの言葉は本当だったようだ。彼は何処に居ても、何をしていても楽しそうにしていた。
「彼は何処に向かおうとしているのかしら」
そう問うフラタニティを横に、スコールはバッツの言葉を思い出していた。フラタニティの顔を横目で見ると、スコールの口が開きかけるが、それはすぐに閉じられてしまった。
「なぁに?」
「・・・別に」
不思議そうに覗きこまれる視線に耐えながらも、スコールはバッツからの手紙の一点を見つめたまま動かなかった。
「スコール」
「なんだ?」
「今は、私しか聞いていないわ」
自分の言葉を真似されて、スコールははっと顔をあげた。無言で促がしてくる彼女に、言いかけた言葉を放つ。
「・・・バッツが旅に出る前に、誘われたんだ。一緒に行かないかって。一緒に色んな世界を旅して、色んな景色を眺めて、気に入った場所があったら、そこで一緒に住まないかって・・・でも俺は・・・」
「断ったのね。ティーダがいるから?」
スコールが静かに頷く。
「ティーダの傍を離れたくない・・・そう言ったら、あいつ笑っていたけど、次の日黙って旅に出てしまった」
スコールは震える手でそのハガキをフラタニティに向ける。
「こんな美しい世界があるのなら、俺も見てみたい・・・バッツがこうやって手紙を送り続けてくるのも、俺を怨んでいるからじゃないかって思うんだ。『俺についてくれば、こんなに楽しかったんだぞ』って自慢されているような、そんな気がする」
フラタニティは黙ったままスコールの話に耳を傾けていた。そうでもしないと、スコールの声は聞こえないほどに小さく潜められていた。
「着いて行ってやれば良かったか?そうすれば、バッツの居場所が見つかったのかもしれない・・・」
膝を抱えて、すっかり小さくなってしまったスコールを、フラタニティは見つめていた。
人間の抱える悩みは、こんなにも小さいことなのに、どうしてこんなにも深いのだろうと、ぼんやりと考えながら。
「スコール」
呼びかけられたスコールが顔をあげると霞み始めたフラタニティの顔は微笑んでいた。
「風には居場所なんかないわ。時には嵐に、時にはそよ風になって世界を旅する。それが彼なの。世界のすべてを戦(そよ)いだら、きっと帰ってくる」
「・・・・帰ってきたら、俺は」
「言うことは、決まっているでしょう?」
薄らいでいくフラタニティの姿に、名残惜しさを感じていた時、玄関からまた物音がした。
スコールはそれに気がついて玄関まで小走りで向かう。扉を開けて入ってきたのはティーダだった。
「ただいま、スコール!」
「・・・・おかえり」
玄関の方から聞こえる二人分の音を聞きながら、霞んでいく世界で、フラタニティはもう1度バッツの手紙を目にする。
毎回送られてくる手紙の中で、何か違和感を感じさせるのはこの一文字のせいだろう。
癖のある汚い字に紛れて、想いをこめるようにゆっくりと書かれただろう美しいその文字は、本来の彼の筆跡だろうか。
最初に貰った手紙から、今日届いた手紙で18通目。
「あと2通で、終わりね・・・」
彼女はそう呟くと、短い眠りに着くために光の中へ溶けて行った。
彼は気が付いているかしら
その伝わらない愛でも彼の心を満たしてくれているということ
彼は気が付いているかしら
その伝わらない愛がしっかりと伝わっているということ
全部で20文字のラブレター
スコールなら、きっと気が付いているはず
― ずっとあいしている いつかかえる そのひまで ―
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