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日常とかイベント情報とか更新状況とか。なんでティダスコ流行らないのか知りたくて生きてる感じ。そんな感じ。
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メールの向こうの108ちゃん

あんまりにしつこくティダスコメールを送るもんで、そう呼ばれたこともありました・・・


さてティダスコデーですが、なんにも準備してなかったのでうp無しです;
もうすぐスコールの誕生日だけど、そっちも考えてなかったわぁ・・・
っていうかもうすぐ夏オワル!?なんで?勝手に終わるなよ!あきらめるなよ!もっと頑張れよ夏!(@松岡修造)

でもせっかくなので入院前に書いてたのを追記で置いておきます。
万人受けしない、いわゆるパラレルものなので短編に置くのも・・・っていうか完結しねぇし!ってやつですので・・・

需要ないんだろうな。私はこーゆーの好きなんだけどなぁ・・・ふぅ。


一人きりの部屋、一人分の居場所。それだけで十分だったのに、今はなんだか窮屈に思える。でもそれは苦痛や不満なんかじゃない。誰かと空間を共有する連帯感が、一人だった時の寂しさを紛らわせてくれていた。
 
ソファーに腰掛けて、足を抱え込み、何を見るわけでもなくただぼおっと空間を眺めているその少年のまなざしは、昨日の嵐が去った後の空色に帯びていた。
澄んだ青でもなく、閉ざされた灰色でもなく、その中間の色。彼の姿をとらえるたびに、ティーダの心はその中間色に染まり、靄がかかったように胸の奥がつっかえる。
 
ジリジリとわめき声をあげる虫たちが、外の暑さを教えてくれているように、今日は気温が高かった。冷房を効かせても良かったが、体が涼しさに慣れてしまっては明日からのトレーニングに支障がでるだろうと、窓をいっぱいにあけて生温かい風を部屋に入れる。
時より、チリンチリンと隣の部屋から聞こえる風鈴の音に反応して顔をあげる彼の顔が、とてもきれいだとティーダは思った。
氷がたっぷり入ったグラスに、甘酸っぱい果実の絞り汁を並々と注ぎ、飲みやすいようにとストローを挿して彼へと差し出した。
目の前に現れたジュース入りのグラスをその目に移して、両手でしっかりと受け取ると、氷によって冷やされたグラスの冷たさに驚ろいている様子だった。
しばらくグラスとにらめっこを続ける彼を疑問に思いながら、ティーダも同じようにジュースを注いだグラスを傾けて直接、口へと流し込む。ごくん、ごくんと喉を鳴らして飲み込む様子を彼はじっと見つめていた。
 
「ジュース、嫌いだった?」
「・・・・・」
 
いつまでも口にしようとしない彼に問いかけるが、彼は黙ったままで、はっきりとした反応は得られなかった。

「えっと・・・お腹空いてるようだったら、メシ作るけど・・・」
「・・・・・」
 
ティーダが言いかけたその時、彼は持っていたグラスに唇を寄せると、大きく吸い込むようにジュースを流し込んだ。押し寄せる氷も、挿したストローもお構いなしにグビグビと一気に飲み干すと、ぷはっと息を吐いた。
豪快な飲みっぷりに唖然としていると、ティーダの戸惑いが伝わったのか、彼は気まずそうに下を向いた。グラスをテーブルに置くとティーダの様子を窺うようにチラチラと視線を寄越す。

「あ、もう一杯飲む?」
「・・・・・」
俯いたまま黙って首を横に振った。
 
「いらない?じゃ、ごはん食べる?」
「・・・・・」
また反応は見られなかった。
 
沈黙を破ろうと思って彼に話しかけても、一言も口を聞いてくれない。極端に無口なのか、それとも他に喋れない理由があるのか、色々と考えたが答えはこのだんまりを決め込んだ彼しかおらず、知るすべもなかった。こちらからずっと話しかけていられるほどの話題も、共通の話題も見つからず、ティーダは沈黙に耐えきれなくなってテーブルの上にあったリモコンに手を伸ばすと、テレビのスイッチをオンにした。
 
ぱっと明かりをともしたテレビに映ったのは午後のニュースだった。テレビから流れてくる話題は、昨日の大嵐の事ばかり。近年稀にみるハリケーンの影響で、リゾート地を目指して出港していたはずの豪華客船が姿を消してらしい。近海の海辺に船の一部と考えられるものが流れ着いていることなどから、嵐によって遭難したのちに不幸にも海の底へと沈んだと言う説が、真面目そうなアナウンサーの口から坦々と語られていく。

「あ!」
思い立ったように顔をあげたティーダに、彼は声こそ出さないが微かに体を震わせた。

「ここ!この海岸、あんたが倒れてた場所だよな!?ひょっとして、あの船に乗っていた遭難者なんじゃないのか?記憶や声が出ないのは、そのせいだったり!だとしたら助かったのは奇跡だよな、みんな海に沈んじゃったって言ってるし。そうなると、あんた帰るところないかもしれないけど、」

「・・・・・」

「あ、ごめん・・・えーっと、ずっとここに居てもいいから、そんな顔するなよ」

「・・・・・」

「オヤジと離れて一人暮らししてるんだけど、なんていうかさ、俺、話相手いないとダメみたいなんだよな。
オヤジと顔合わすとケンカばっかだったけど、言い争えるだけマシだったかも、なんて」

「・・・・・」

「だから最近ずっと独り言、言ってばっかりで退屈だったんだ。・・・あんた、返事はしてくれなくても、ちゃんと俺の事見て話聞いてくれるもんな。すっごく嬉しいッス」

そういうと、彼は気まずそうに視線を泳がせた。落ち着きなく髪をいじる仕草から、彼が照れているんだと察したティーダは彼の腰かける椅子へと一歩近づいた。

「っていうか、【あんた】じゃ失礼ッスよね。俺、ティーダって言うんだ。あんたの名前は?」
「・・・・・・・」
「あ、えーっと・・・字は・・・書けないんだったか。んー、どうしようかな」

何か手はないかと考え込むティーダに、彼は窓の外の空を指さして見せた。空気の澄んだ青空に、大きな入道雲が浮かんでいて、その間から太陽が顔をのぞかせていた。

「ん・・・空?ソラ?」
「・・・・・・」

「違うか。えーっと・・・ブルー?」
「・・・・・・」

「じゃあ、クラウド?」
「・・・・・・・・・・・」

ティーダが名前を挙げるたびに、彼は首を横振った。その後、何度も思いついた名前で呼んでみるが、彼は頭を振るのに疲れたのか、ティーダの顔を見つめるだけになっていた。一向に当たる気配のない名前を呼ばれ続けて、彼の瞳にも疲れや不安の色がにじみ出てきていた、その時。

「・・・・・、っ」
繰り返し流れるハリケーンのニュースがまたテレビに映し出されたのを見つけて、彼はそれを指さした。

「なに?・・・あ!雨!レインか!?」
「・・・っ、・・・・」

「近いんだな?えーっと、じゃあ・・・・ス、ストーム?スコール?」
「・・・っ!!」
「スコール!?そっかぁ!スコールかぁ!あっはは、当たったよ!スコール、スコールッ!」

大きく頷く彼にティーダは満面の笑みで飛びつくように肩を抱き、ようやくわかった名前を何度も読んで見せた。呼ばれる度に頷いて、潤んだ瞳から今にも涙がこぼれおちそうだった。

「よし、スコール!散歩行こうよ!ずっと家に居ても退屈だろ?外に出れば、スコールの記憶も戻るかもしれないし」

行こう。

差しだされた右手に、おずおずと手を伸ばして触れると、強く握られて玄関まで引っ張って行った。
先に靴を履いたティーダがドアを開けて外へ出ると、スコールもその後を追って出た。

「ちょ、スコール、靴!」
裸足のまま外に出るスコールに驚いて、家の中へと押し戻す。その場にしゃがむように言うと、大人しく玄関先の段差に座り込んだ。投げ出されたスラリと長い脚に触れて、踝を持ち上げて黒いスニーカーを履かせると、

「痛くないッスか?」

つま先部分や踵など、隈なく靴の上から押しさわる。ぴったりのサイズだったそのスニーカーの紐を結び終えて、ふっと顔をあげると感心したような顔で見つめているスコールの視線とぶつかった。靴を履くなんて当たり前のことなのに、ひょっとして一人で履いたことないのか?と不思議に思った。あの豪華客船にのっていた金持ちの家柄なんだとしたら納得はいくけれど。

ゆっくりと日が陰っていく中、二人は町を歩く。
本調子ではないのか、スコールが時より立ち止まったりよろめいたりする事があったので、人通りの多い場所には行かずに、なるべく静かな道を選んで歩いた行き、空がすっかり茜色に染まるころスコールが倒れていたという海岸へとたどり着いた。
嵐はとっくに去っていて、穏やかな波音が二人の耳へと運ばれる。
波音に紛れ、少し後ろから聞こえてくる足音が止んだのをきっかけに振り返ると、スコールがその場所にしゃがみ込んでいた。

「スコール、大丈夫!?」
「・・・・・・」
「ごめん、いっぱい歩いて、疲れちゃったか?」

ゆっくりと首を横に振るが、顔色がすぐらないようだった。ティーダは海岸沿いのベンチにスコールを座らせると、

「冷たい飲み物買ってくるよ。ちょっと待ってて」

そう言って走って行った。
残してきたスコールの事が心配で、ティーダは全速力で売店で飲み物を買うと、スコールの待つ場所へと戻ってきた。誰かのためにこんなに一生懸命走るのは久しぶりかもしれない、と一人暮らしの寂しさもよぎりながら、スコールの姿を探すが、ベンチの上には居なかった。
慌てて辺りを見渡すと、波打ち際にスコールの姿があった。

「スコール!」

ティーダが駆け寄ると、スコールは手にした何かをこっそりとポケットの中へ忍ばせた。

「何してるッスか?ジュース買ってきたから、あっちで休もう?」
スコールは頷いて、ティーダの後ろを歩きベンチへと戻って行った。


「スコールに無理させちゃったみたいで・・・ホント、ごめ・・・ん?なに?」
「・・・・・・・・」

「これ・・・?キレイ・・・くれるのか?」
「・・・・・」
「ありがとう、スコール」

無理をさせたことを謝るティーダに、スコールは先ほど拾った小さな貝殻を差しだして手渡した。
ティーダは指でそれを摘まむと、夕陽に掲げて見る。光を帯びて七色に光る貝殻を、ティーダは長いこと見つめていた。揺らめく海岸線から聞こえてくる曲と風に、二人はしばらく身を委ねていた。しばらくして、ティーダがスコールに言う。


「・・・・スコールはさぁ、人魚って信じる?」

一瞬、驚いたように目を瞬かせるスコールに、ティーダはクスクスと笑って見せた。

「俺、小さいころ海でおぼれた時に人魚に助けてもらったことがあるんだ。オヤジや友達に話してもぜんっぜん信じてくれなくてさぁ。人魚にも子供とか大人とかってあるのかな?俺が見たのは、想像してたよりずっと小さい人魚で、子供って感じだった。海の中なのに、ウロコがキラキラ光ってて・・・そう、ちょうどこの貝殻みたいにすっっげぇ綺麗だったんだ」

その時の事を思い出そうとしているのか、ティーダは時より目をつぶっては言葉を紡いだ。
頷くこともなく、ただティーダを見つめたままのスコールに、

「信じてないんだろー?」
そういうと、スコールは慌てて首を横振って見せた。その姿が必死に見えて、ティーダは思わず吹き出してしまった。

「気分良くなってきたら、ゆっくり帰ろう。ダメそうなら、おんぶしてあげるッス」
「・・・・っ!?」

大丈夫、とでも言う様にスコールはベンチから立ちあがると、ティーダへと手を伸ばした。


帰ろう。


差しだされた手に自分の手を重ねると、しっとりとしたスコールの体温が心地よかった。
繋がれた手を離すことなく、二人は並んで歩いて行った。




―― あの日の事、3000日以上前のことだけど、1日だって忘れたことはない。
覚えていてくれて、嬉しかった。
苦しいくらいに、嬉しかった。
金色の髪と、俺と同じ海色の瞳を持った、ニンゲンの男の子。
あの子と一緒に歩けたら、どんなに素敵なことだろうって、ずっと夢見て願っていた。
海に沈んでいく太陽は、想像していた以上に美しかった。
だけど


もう二度と空に昇らないで。

もう二度と海へと沈まないで。
 
これ以上にない幸福。ティーダのとなり。


俺は、まだ願うのか ――





悲恋と言えば人魚姫~vV

魔女に声と引き換えに、10日間だけ人間にしてもらえたんだ。真実の愛の証明に、キスをすれば人間のままでいられるんだけど、スコールは、はなっからキスしてもらおうなんてこれっぽっちも思ってません。
ただ10日間ティーダと一緒に居られれば、あとは泡になっても構わない。みたいな。

こういう悲しい恋を想像するだけでなんか、あの、なんとかレナリン?が出るわ!



 
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プロフィール
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フラト 
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職業:
竜騎士見習い
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自己紹介:
ティーダ可愛い!
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